【レーザー】色素レーザー

色素レーザーとは

概要

色素レーザー(ダイレーザー)は、有機化合物を溶かした溶媒をレーザー媒体に用いる液体レーザーです。レーザー媒体の種類から、有機キレート化合物レーザー、無機レーザー、有機色素レーザーに分類されます。赤色への吸収率が高い585nmの波長を用いて、血液に関する治療等に用いられます。レーザー媒体を変更することで発振波長を容易に変化させられるという特長があります。

このような特徴があるため、医療・美容の分野での利用例が多くあります。

色素レーザーの特徴

色素レーザーの治療原理

色素レーザーの医療用途での利用が進んでいます。
原理的には、赤血球の酸化ヘモグロビンに吸収されたレーザーエネルギーが熱に変わり、その発熱により毛細血管がふさがれることにより、正常な組織へ生まれ変わることで、血管の治療が行われます。この治療では、1回の治療ですべての血管を治療することはできません。そのため3~5回治療を繰り返す必要があります。

色素レーザーが有効な症状

  • いちご状血管腫
  • 毛細血管拡張症
  • 単純性血管腫
  • 老人性血管腫
  • 炎症性ニキビ

色素レーザーの欠点

一般的に、レーザー媒質は寿命が短く、その交換が必要でありメンテナンスコストがかかります。また、高出力のレーザーとしては用いることが難しいという点も欠点としてあります。

参照

色素レーザーとは
レーザー技術に使える色素とその活用 – J-Stage
液体レーザー(色素レーザー)

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